ラブ・アゲイン(Crazy, Stupid, Love.)

おバカな恋愛模様は息抜きにぴったり!「ラブ・アゲイン」はラブコメ映画好きにおすすめ!

カテゴリーラブコメディ
監督グレン・フィカーラ
ジョン・レクア
脚本ダン・フォーゲルマン
製作 ワーナー・ブラザース
カルーセル・プロダクションズ
ディ・ノーヴィ・ピクチャーズ
製作国アメリカ
言語英語
公開2011年7月29日(アメリカ)
2011年11月19日(日本)
上映時間117分
製作費5000万ドル
興行収入1億4200万ドル(世界)

予告動画

要約

主人公のキャル・ウィーパー(スティーヴ・カレル)は40代の中年男性。安定した仕事と妻、そして子どもにも恵まれて理想的な人生を送っていたが、ある時妻のエミリー(ジュリアン・ムーア)と外食をしていたときに、突然浮気を告白される。同僚のデイヴィッド・リンハーゲン(ケヴィン・ベーコン)と浮気をしたとういうエミリーはキャルに離婚を申し込む。ショックを受けたキャルは家を出て一人暮らし用のアパートに住み始めた。

寂しさを紛らわすために地元のバーに繰り出したキャルは、そこで毎晩違う女性をナンパしてはものにしているプレイボーイのジェイコブ・パーマー(ライアン・ゴズリング)と知り合う。エミリーの愚痴を聞いたデイヴィッドはキャルに同情し、「男らしさを取り戻すために力を貸す」と口にする。

ジェイコブはまずキャルの服装を変えて、女性の口説き方を教える。キャルは言われたとおりにしようとするもののうまくいかない。しかし、その不器用さが受け入れられ、バーで知り合ったケイト・タファティ(マリサ・トメイ)のお持ち帰りに成功する。コツをつかみ、自信をつけたキャルはその後9人もの女性をお持ち帰りし、寂しさを紛らわせていた。

一方、ウィーパー家のベビーシッターであるジェシカ・ライリー(アナリー・ティプトン)は、キャルに恋していたが、キャルとエミリーの息子であるロビー(ジョナ・ボボ)はジェシカに恋をしていた。

ロビーが通う中学校の保護者会でキャルは久しぶりにエミリーと再会する。二人は少しずつ歩み寄るが、ロビーの担任が、なんとキャルがナンパしたケイトだったことが判明。キャルが既婚者であることを知らなかったケイトは激怒し、エミリーに二人の関係を暴露する。エミリーは再びキャルに愛想を尽かし、デイヴィッドとの交際を再開するのであった。

ジェイコブはハンナ(エマ・ストーン)というロースクールの卒業生に一目ぼれするが、身持ちの固いハンナは「恋人がいるから」といってジェイコブの誘いを断る。しかし、当の恋人に結婚の意思がなかったことがわかり、ハンナは深く傷つく。自暴自棄になったハンナは傷心をなぐさめてもらおうとジェイコブに迫るが、ジェイコブは彼女をお持ち帰りしながらも体の関係は持たずに、友情関係を深めた。

ジェシカはキャルの気を引こうとして、友人のアドバイス通り自分のヌード写真をキャルに送ろうとしていたが、その写真を父親であるバーニー(ジョン・キャロル・リンチ)に見られてしまう。

同じころ、キャルはエミリーがまだ自分に未練があることを知り、家にミニゴルフセットを作って、初デートを思い出してもらおうとしていた。それを見たエミリーは感激し、二人は接近するが、バーニーが激怒しながら現われる。

さらに、キャルとエミリーの娘だったハンナがジェイコブと一緒に訪れてくる。ついにはエミリーの不倫相手であるデイヴィッドまでも来てしまい、ウィーバー家は大混乱。男4人でもみあいの喧嘩が始まってしまい、復縁しかけていたキャルとエミリーの関係も再度破綻。ジェイコブはハンナとの交際を認められず、意気消沈としてしまった。

すべての関係がこんがらがってしまった中、ロビーの卒業式が行われる。ロビーはそこで「いかにして真実の愛と魂の伴侶を失ったか」というスピーチをする。悲観的な内容に静まり返る会場にキャルが現れて…。

レビュー

クリスマスの定番映画として有名な「ラブ・アクチュアリー」が好きな人にはぜひ見てもらいたい「ラブ・アゲイン」。「ラブ・アクチュアリー」同様、複数の登場人物の恋愛模様が交錯する傑作で、自分自身を誰かしらに投影すれば、きっと楽しく鑑賞できるだろう。

とはいっても今作は「ナンパ」がひとつのテーマとなっているため、「ラブ・アクチュアリー」よりも軽い恋愛模様が多めで、好みが分かれるのかもしれない。ナンパやワンナイトラブが受け付けないという人は、不快感を覚えるだろう。

ナンパやワンナイトラブはもとより、すべての事の発端となったエミリーの浮気がまず理解できないという日本人も多いはずだ。しかも、自分は浮気をしておいて、キャルがいろいろな女性に手を出していることを知ったら、怒り出す自分勝手な女性なのである。この点には首をかしげてしまった。全く反論しないキャルもおかしい。

キャル&エミリーが一応の主役になっているが、本作のメインカップルは間違いなくジェイコブ&ハンナだろう。

ジェイコブ役のライアン・ゴズリングとハンナ役のエマ・ストーンは、2017年公開で大きな話題を呼んだ『ラ・ラ・ランド』で恋人役を演じた記憶が新しいが、この映画ではまだ若い二人がとても新鮮だ。ナンパ男だったジェイコブがハンナへの一途な愛に目覚めていくという描写も素晴らしい。

エマ・ストーンは、『ラ・ラ・ランド』でアカデミー主演女優賞を受賞し、現在は一流女優の仲間入りをしているが、そんな彼女の出世作という意味でもぜひチェックしてもらいたい。

キャルが一夜を共にした女性・ケイトがロビーの担任の先生だったり、ハンナの両親がキャリとエミリーだったりと、冷静にみれば「どれだけ狭い世界なんだ」とツッコミどころがあるが、あまり不自然に見えないのは、脚本がしっかりしているからだといえるだろう。

さまざまな登場人物が出てくるが、ひとりひとりにきちんと個性があって、ぐちゃぐちゃにはならない。コメディとしても、ラブストーリーとして見てもおもしろく、時間が過ぎるのがあっという間に感じられた。

最後は全員の関係をきれいにまとめるためか、キャルやエミリーがおとなしくなったり、ジェシカがロビーの気持ちを素直に受け止めすぎたりと、やや唐突感はあったが…。

「ラブ・アゲイン」という邦題で誤解してしまう人もいるかもしれないが、本作の原題は「CRAZY STUPID LOVE」であり、ちょっとおかしく、バカバカしい恋愛模様を繰り広げられている。

邦題を「ラブ・アゲイン」としたことで、多くの観客がキャル&エミリーの復縁物語として見てしまったのではないだろうか。そこで、本作の評価が分かれてしまっているような気がしてならない。

愛を神格化することなく、愚かな人間が織りなす人間くさい恋愛映画として見ると、また評価が変わってくるだろう。

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