ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(Fantastic Beasts and Where to Find Them)

ファンタジーが苦手な人も楽しめる『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』!1作目はぜひ見ておくべし!

カテゴリーファンタジー
監督デヴィッド・イェーツ
脚本J・K・ローリング
製作デヴィッド・ハイマン
J・K・ローリング
スティーヴ・クローヴス
ライオネル・ウィグラム
製作会社ヘイデイ・フィルムズ
言語英語
公開2016年11月18日(イギリス、アメリカ)
2016年11月23日(日本)
上映時間133分
製作国イギリス
アメリカ
製作費1億8000万ドル
興行収入8億1400万ドル(世界)
2億3400万ドル(アメリカ)
73億4000万円(日本)

予告動画

要約

1926年のニューヨーク。ヨーロッパで猛威を振るう闇の魔法使いであるゲラート・グリンデルバルト(ジョニー・デップ)を恐れ、すべての魔法使いを取り締まる動きがあった。魔法動物学者のニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、世界中で保護した魔法動物を隠しながら入国しようとしていた。なんとか手荷物検査を抜けたニュートがニューヨークの街を歩いていると、道端で慈善教会の指導者であるメアリー・ルー・ベアボーン(サマンサ・モートン)が魔法使いの撲滅を熱心に訴えていた。メアリー・ルーがニュートに声をかけたとき、ニュートのトランクから魔法動物のニフラーが逃げ出してしまう。金目のものが大好きなニフラーは銀行の金庫に忍び込む。

銀行にはパン屋を開こうと融資の依頼に来たジェイコブ・コワルスキー(ダン・フォグラー)がいた。ジェイコブはたまたま近くに座っていたニュートの忘れ物・魔法動物オカミーの卵を拾う。魔法使いではない一般人(=ノーマジ)に魔法を使うところを見られてしまったニュートは「オブリビエイト」の魔法でジェイコブの記憶を消そうとするが、逃げられてしまう。

一部始終を見ていた元闇祓いのティナ・ゴールドスタイン(キャサリン・ウォーターストン)は、ニュートが魔法機密保持法に違反したとして、アメリカ合衆国魔法議会に連行する。しかし、ニュートのトランクはジェイコブのトランクと入れ替わっていて、中には魔法動物ではなくパンが詰まっていた。一方、帰宅したジェイコブがトランクを開けると魔法動物が飛び出してきて、部屋を半壊してしまう。

駆け付けたニュートとティナに連れられて、ジェイコブはティナの妹であるクイニー(アリソン・スドル)の部屋に行く。ジェイコブとクイニーは互いに惹かれるようになるが、アメリカの魔法使いとノーマジの結婚は禁止されていた。

ニュートはジェイコブを拡張した自分のトランク内に案内する。そこには自分で魔力をコントロールできない魔法使いの子どもに潜むオブキュラスが格納されていた。その晩、アメリカ合衆国上院議員であるヘンリー・ショー・ジュニア(ジョシュ・カウダリー)が大統領選の演説会場で殺害されてしまう。MACUSAのメンバーはニュートのトランクから脱走したオブスキュラスのせいと決めつけ、ニュートとティナを逮捕する。

2人は無罪を主張するも魔法保安局長官のパーシバル・グレイブス(コリン・ファレル)はニュートが闇の魔法使いであるグリンデンバルトと共謀しているとし、死刑を言い渡す。処刑当日、2人は隠し持っていた魔法動物とジェイコブ、クイニーらの助けを借りて処刑場から脱出した。

2人に逃げられたグレイブスはメアリー・ルーの養子であるクリーデンス・ベアボーン(エズラ・ミラー)に接近する。慈善家として知られていたメアリー・ルーだが、家ではクリーデンスを虐待していた。グレイブスはクリーデンスに虐待から助ける代わりに、オブスキュラスを見つけるように交渉する。クリーデンスの妹であるモデスティ(フェイス・ウッド=ブラグローブ)は魔法使いの杖を持っていたが、メアリー・ルーから暴力を受けそうになった時に杖からオブスキュラスが現われてメアリー・ルーを殺害してしまう。

クリーデンスではなく、モデスティこそが魔法一族の娘であると知ったグレイブスはクリーデンスを見捨てて、モデスティだけを確保する。怒ったクリーデンスは…。

レビュー

世界的ベストセラーであり、映画も大ヒットした『ハリー・ポッター』シリーズと同じ世界観を共有する本作品。『ファンタスティック・ビースト』シリーズは全5作の製作が予定されていて、本作が記念すべき第一弾となったが、結論から言うと想像以上によかった。

正直『ハリー・ポッター』シリーズの人気がすさまじいので、期待外れに終わると思っていたが、2時間強と比較的長い上映時間の間も飽きることなく鑑賞できた。

本作には原作者であるJ・K・ローリングが脚本から関わっているというところも大きいが、個人的には現実世界にファンタジー要素を取り込んでいることで見やすくなったのではないかと感じている。

『ハリー・ポッター』シリーズは、ほぼホグワーツ魔法学校とそれを取り巻く組織が舞台であったため、ファンタジーテイストがあまりに強かった。ファンタジーの世界が大好きな人にとっては魅力的だが、ファンタジー独特の世界観が苦手な人にとってはなかなか受け入れられなかったのでは?と常々感じていた。

しかし、本作はニューヨークを舞台としつつ、魔法使いというファンタジーテイストを取り入れているので、現実世界と比較しながら楽しく見られる。ニューヨークという現代社会の象徴でもある街とファンタジー要素のバランスが絶妙だ。都会の街並みに魔法動物がいたり、魔法で景色が変わったりするシーンがすばらしい。

また、魔法使いの中にノーマジのジェイコブが入っていることも、感情移入しやすい要因のひとつだ。ジェイコブは太っていてお世辞にもイケメンとは言えないが、紳士的で物腰が柔らかく魅力的な人物に仕上がっている。イケメンや美女ぞろいの魔法使いの中に混じっても違和感がない。クイニーとのラブストーリーは魔法使いと人間の、いわゆる「禁断の恋」だが、落ち着いた大人の恋でロマンティックに感じてしまった。

キャストと言えば、この作品でエディ・レッドメインの人気が爆発したのは大変うれしい。エディは『レ・ミゼラブル』や『リリーのすべて』で注目度は高まっていたが、この作品でついに日本でも広く知られるようになり、ファンも飛躍的に増えたようだ。イケメン俳優として知られている彼だが、演技の実力も十分で、今作のキャラクターにもぴったり当てはまっている。これからどんな俳優になっていくのか注目したい。

「ファンタジー映画が苦手」と考えている人や「ハリー・ポッターシリーズをほとんど知らない」という人でも十分に楽しめる本作品。ハリポタワールドにつながる設定が満載なので、もちろんハリポタファンも楽しめる作りに仕上がっている。続編となる『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が絶賛公開中であるが、映画館に行く前に1作目のこちらを見ておくことをおすすめしたい

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