西大寺会陽(さいだいじえよう)は
日本で500年続くお祭りだ。
そして現在は
国の重要無形民俗文化財にも
指定されているイベントでもある。
しかしその西大寺会陽では
以前死亡事故が起こってしまった。
そこでここではなぜ死亡事故が起きたのか、
どんな風に死亡してしまったのか、
また海外で行われている裸祭りについても紹介する。
西大寺会陽で死亡?西大寺はだかまつりの怖さ
西大寺会陽は日本の伝統的なお祭りだが、
「奇祭」と言われている
少し特殊なお祭りでもある。
というのも、西大寺会陽は
「狭い境内の中に詰め込まれた約1万人の男が
ふんどし姿で押し合いへし合いしながら
宝木(しんぎ)と呼ばれる小さな木片を奪い合う」
という、一見テレビ番組で芸人がやらされる
罰ゲームみたいな内容だからだ。
しかしこれは罰ゲームではなく立派な祭りで、
西大寺会陽ではその宝木を手に入れた者が
今年の福男になり、
自己と人々に福をもたらすと言われている。
そして西大寺会陽の衣装が
法被(はっぴ)ではなくふんどし一丁なので、
西大寺会陽は別名「はだかまつり」とも言われている。
西大寺会陽については
「まるで小学校の体育祭みたいなイベントで面白そうだ」
と感じる人もいるかもしれない。
だが、西大寺会陽は
かなり狭い境内の中で行われるため、
かなりぎゅうぎゅう詰めなのだ。
見るからに危険であるし、
見ているだけで息苦しくなってくる。
そしてそんな西大寺会陽で
実際に死亡事故が起きてしまったのは
全部で2回だ。
1回目は1987年、
そして2回目は2017年のことだ。
1987年の時は、
宝木を奪っている間に1人の男性が心不全を起こし
そのまま死亡した。
2017年の時は、
宝木を奪っている間に1人の男性が転び、
それに気が付かなかった人々の下敷きになってしまった。
男性はすぐに病院に運ばれたが、
翌日その男性は全身を強く圧迫されたことによる
心不全で死亡した。
こんな危険なお祭りに自ら参加しているのだから
負傷もある程度は自己責任だと思うが、
それでも死亡してしまうのは
さすがに気の毒だと自分は思う。
裸で祭り…海外なら?
日本では裸祭りとして西大寺会陽が有名だが、
海外でも裸祭りはあるのだろうか。
海外で有名な裸祭りと言えば、
毎年6月に世界中で開催される
「Naked Bike Ride」が人気だ。
これは直訳すると「裸自転車乗り」という意味で、
Naked Bike Rideはその名の通り
裸で自転車に乗り外を走り回るというお祭りだ。
なぜ裸で自転車に乗るのかというと、
このお祭りが「石油に過度に頼らないで生きよう」
という趣旨で始まったからだ。
要は「自然を大切にしよう」ということで、
裸+自転車となった。
ちなみにNaked Bike Rideでは
スタート地点、ゴール地点、
そして走行ルートは決まっているが、レースではない。
だから参加する人々は
各々自分のペースで
裸での自転車乗りを楽しむことができる。
またNaked Bike Rideでは
絶対に裸ではないといけないということはなく
「as bare as you dare (好きな裸具合でどうぞ)
という緩い規則のようなものがあり、
靴も何も履かず本当に裸で参加する人もいれば、
安全の為に靴やひざあてなどだけする人、
さすがに全て脱ぐのは抵抗があるのか
パンツだけは履いている人など色んな人がいる。
お祭り自体は真面目に開催されており、
いやらしい雰囲気は全くない。
童心に返った感じで
多種多様な裸を見ることができる
楽しいお祭りだ。
裸で外をうろつくなんて普通は考えられないが、
Naked Bike Rideの写真を見るとみんな楽しそうで、
たまにはこういう羽目をはずしてもいいのかもしれないと感じた。
まとめ
西大寺会陽は日本の伝統的なお祭りだが、
その危険な内容から過去には
2回死亡事故が起きてしまった。
しかもその1つは2017年と割と最近だ。
楽しいお祭りで事故が起きるのはとても悲しいので、
どうにか事故がないように開催してほしいと思う。
また海外では裸祭りというと
Naked Bike Rideという
裸で自転車に乗るというお祭りが有名だ。
旅の恥はかき捨てともいうし、
海外に行った時にそのイベントに当たったら
参加してみてもいいかもしれない。