奥三河の花祭りが怖い?特徴と魅力を紹介!

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日本にはたくさんの神事があるが、

奥三河の花祭りは、

主役として鬼が登場し、

 

「てーほへてほへ」という独特の掛け声、

夜通し行われる演舞など、

異様で怖い雰囲気がある。

 

この花祭りは、

その独特の形式から全国的に知られており、

民間芸能の中でも必見と言われている。

 

この記事では、

花祭りの内容やその魅力、

特徴について紹介する。

 

 

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奥三河の花祭りが怖い?

 

 

奥三河の花祭りはおよそ

700年前から行われていて、

歴史的にも価値が高く、

重要無形民俗文化財に指定されている。

 

また、花祭りは、ちょうど自然界、

神様が弱ってしまう旧暦の11月

(現在の12月から翌年1月)に行われ、

 

新年を迎える準備として行う

霜月神楽という神事のひとつだ。

 

祭りの序盤は、

地域の若者、子供などの舞いが行われ、

ここまでは普通の神事という印象だが、

花祭りの最大の特徴はその後の鬼の登場

 

神事に鬼が登場するのは珍しくなく、

有名なところだと秋田のなまはげで、

子供が怖がって泣いているのを見た人は多いだろう。

 

この花祭りでも鬼が登場し、

大きな面はかなり迫力があるので、

独特の掛け声と共に踊る姿は、

大人はともかく、子供にとってはかなり怖いはずだ。

 

ただ、他の祭りと違い、

花祭りの鬼は悪者ではなく

あくまで神様の扱い

 

特に榊鬼と呼ばれる鬼は最も重要で、

その舞で大地に新しい活力を与え

五穀豊穣をもたらすとされていて、

 

現地の人たちは、

榊鬼を山見様、榊様と呼んで

畏敬の対象になっている。

 

この花祭りは、全国にたくさんある民族芸能、

民族伝承の中でもかなりマニアックで、

この時期に夜通し行われるのを理由に、

「寒い、煙い、眠い」と評判になっている。

 

 

奥三河の花祭りの特徴と魅力

 

 

この花祭りは

奥三河地方霜月神楽の総称で、

開催時期は地域によって少し違っている。

 

11月の第2土曜に開催する地域もあれば、

年明けの1月4日というところもあり、

まちまちだ。

 

ただ、開催時期は違っていても、

祭り最大の特徴は、

夜通し休むことなく続く踊りで、

 

小学生ほどの子供でも鬼の面をつけて

深夜3時に踊り続けるのだから、

かなり無茶な神事だ。

 

この花祭り、

見ている方はそれほどでもないが、

参加する側は、かなりはまってしまうらしい。

 

踊り続けることで、

一種の高揚感を得られるのが魅力のひとつのようで、

夜通し続けることでかなりハイな精神状態になる。

 

花祭りのサイトを覗くと、

「見ているだけでなく、是非参加してみよう」

と当日は一緒に踊ることを勧めていて、

ついでにお酒も振舞われるようだ。

 

実際この季節に夜通し行われる祭りのため、

じっと見続けられるものではなく、

フル参加するなら踊りに加わらないと

寒くて耐えられない

 

民間伝承にはいろいろあるが、

この花祭りは参加する人が興奮する要素が多く

見て楽しむよりは実際に参加してみないと、

その魅力が理解できないかもしれない。

 

また、奥三河花祭りは、

行われる地域の熱心さでも有名で、

地元の人たちはこの文化を守ろうと尽力している。

 

2009年には、中部日本放送で花祭りを題材にした

ドラマが製作、放送されていて、

愛知県東栄町を舞台に、花祭りを存続させようとする

主人公の奮闘を描いた内容になっている。

 

このドラマ、ローカルな安っぽいものではなく、

大物俳優が多く参加していて、

平成21年の文化庁芸術祭参加作品となっている。

 

 

まとめ

 

 

奥三河で行われている、

花祭りについて紹介した。

 

この祭りは、かなり過疎化の進んだ地域のため、

参画する人の高齢化や少なさにより

一部の地域では開催の取り止めなどが起きている。

 

どの地域でも民間芸能や神事は

廃れていくことが問題になっていて、

この花祭りもそのうち見られなくなるかもしれない。

 

そうなる前に

マニアックな神事などに興味のある人

一度参加してみると良いだろう。

 

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