お彼岸には帰省する人、
実家の料理が楽しみだという人
も多いのではないでしょうか。
お彼岸の料理といえば精進料理ですが、
自分はその中でも素朴な煮しめが好きです。
今回はお彼岸のご馳走についてお伝えします。
お彼岸にはやっぱり煮しめ?作り方や使われる材料は?
お彼岸には煮しめを作る家庭が多いです。
他にも、お彼岸で作られる料理といえば、
そばやうどん、天ぷら、赤飯や寿司、
おはぎなどが思い浮かびます。
基本的にお彼岸の料理といえば精進料理なので、
肉類や魚類は使わずシンプルで素朴な料理になります。
現代では、伝統的な要素は残しながらも
「おもてなし」料理として作られることが多いので、
昔より華やかに、場合によっては肉や魚も使われます。
今回は自分も好きな煮しめについて詳しくお伝えします。
煮しめの作り方は、地域や家庭によって色々ありますが、
基本的にお彼岸に作られる煮しめの材料には、
動物性の物は入れません。
一般的な煮しめとは野菜をとり肉などと一緒に煮た料理ですが、
お彼岸の料理としての煮しめは、肉を入れないだけではなく
煮汁にもだしとして動物性のものを入れず、
昆布だしなどを使うのが特徴です。
一般的な煮しめは意外とバラエティに富み、
インターネットでも人気レシピがたくさん見つかります。
精進料理としてのお彼岸の煮しめは、
動物性の具材やだしが入っていないので
あっさりとした味になります。
淡白な味に物足りなさを感じないためにも、
だしをしっかりととること、煮る前には油で炒めるなどして
コクが出るようにすると美味しく作れます。
炒める時の油は、風味の良いごま油がおすすめです。
煮る前にしっかりと炒めることで
煮崩れも防ぎきれいに仕上がるので、
料理にはひと手間かけることを心がけてください。
お彼岸のご馳走って?定番料理から季節の素材を生かした料理、地方特有の料理や作り方、風習など
皆さんは、お彼岸のご馳走といえば
何を思い浮かべるでしょうか。
地域によりお彼岸の定番料理に違いはありますが、
一般的に炊き込みご飯がよく作られます。
お彼岸には、季節の素材を生かした料理が作られることから、
お彼岸の炊き込みご飯にはタケノコや栗など
旬のものが多く使われます。
他にも、季節の野菜で作られる天ぷらも定番の料理です。
お彼岸には、地方特有料理も作られます。
その土地の人には定番料理なので当たり前だと思っていても、
一度違う土地で生活してみると独特の風習だったと気がつくものです。
1つの例として、お彼岸(愛知県)特有料理と風習について紹介します。
愛知県の名古屋出身の友人によると、
お彼岸には団子を作るそうです。
他の地域ではおはぎやぼたもちを作るのが一般的ですが、
名古屋は団子だというのは驚きです。
名古屋で「お彼岸団子」として作られる団子は、
ちょうどお月見の時に作る団子と似ていて、
小さく丸く作られますが、
少しつぶされたような形をしています。
実は、他にも団子を作る地域があり、
東北地方の岩手県や青森県でも
お彼岸に団子作りをするそうです。
愛知県と遠く離れているのに似たような風習があるのは
不思議ですが、面白くもあります。
団子の見た目はかなり違うようで、
岩手県のお彼岸団子は大きく、
一見団子に見えません。
青森県では、岩手県と同じ大きいお彼岸団子を作りますが
その中にあんこが入っているそうです。
白い団子だけではなく、よもぎ入りなどもあるので
団子というより大福といったほうが近いかもしれません。
そもそも彼岸団子にはどのような意味があるのでしょうか。
お彼岸に団子やぼたもちを備えるのは、
お彼岸に帰ってこられたご先祖様が、
あの世へ帰る時のお土産という要素が強いです。
また、小豆には魔除けの効果があるとされているので
好んで使われるのでしょう。
まとめ
お彼岸は、春分の日、秋分の日前後の7日間のことをいいます。
この期間はお供え物をしてご先祖様のことを思うのです。
それぞれの土地で風習の違いはありますが
日本の美しい伝統行事を大切にしていきたいものです。