祇園祭!お稚児さんの歴代って?生贄など雑学あれこれ

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祇園祭の華と呼ばれている、

山鉾(やまほこ)の一番高いところに座る

「お稚児さん」は歴代子供が演じている。

 

ただ、お稚児さんは

伝統ある祇園祭を彩る重要な役柄なので

当然厳しい審査がある。

 

子供であれば

誰でもお稚児さんになれるという訳ではない。

 

そこでここでは

歴代のお稚児さんには

どんな子供が選ばれているのか。

 

またお稚児さんの雑学についても色々と紹介する。

 

 

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祇園祭の稚児!お稚児さんの歴代は?

祇園祭に選ばれる稚児には有名な子供も多い。

 

そこでここでは

祇園祭で歴代のお稚児さんを担当した

有名な子供を何人か紹介しよう。

 

2015年:内藤颯大 くん

親:呉服屋の社長

 

2014年:平井誠人 くん

親:漬物会社の社長

 

2012年:福井正賢 くん

親:茶製造会社の副社長

 

2011年:白井滉平 くん

親:医療会社の社長

 

2009年:今西優太朗 くん

親:老舗和菓子店の社長

 

この表をご覧になって

なんとなく分かると思うが、

稚児になれる子供は

親が裕福でなければいけない。

 

というのも祇園祭のお稚児さんというのは

選ばれた場合まず費用が

1000万~2000万円ほどかかるからだ。

 

そして稚児役になった子供は

稚児に任命された翌日から

祇園祭に向けて何度も練習に参加する。

 

そのため、

学校も「公欠」と言って

ちょこちょこ休まなければいけない。

 

そして子供が稚児の練習をする間は

親も同席しなくてはいけないため、

親にかなり負担がかかるのだ。

 

だからそのようなカバーができる家柄でないと、

祇園祭で子供が稚児を務めるのは難しい。

 

そのような苦労があっても

祇園祭におけるお稚児さんというのは

名誉ある役柄である。

 

だから、

毎年お稚児さんを希望する子供

(この場合は親と言った方がいいのだろうが)は多い。

 

もし自分が子供なら

学校を何度も休まなければならない稚児になど

絶対になりたくないと思う。

 

しかし京都に住む人たちにとっては

お稚児さんというのは

一種の憧れがあるのだろう。

 

 

祇園祭の稚児は生贄なの?そのルーツ

ところで

今でこそ華やかで楽しい祇園祭だが、

実は祇園祭や稚児のルーツはかなり黒い。

 

ここでは、

祇園祭が始まったルーツや

稚児の歴史について紹介する。

 

祇園祭が始まったのは

はるか昔、平安時代だ。

 

なぜ祇園祭が生まれたかと言えば

それには「土地に蔓延した疫病を鎮めるため」

という理由だ。

 

昔は医療技術が発展しておらず

衛生観念も薄かったので

伝染病も広がりやすかった。

 

そして祇園祭が生まれた京都という土地は

全体的に盆地で湿度が高く、

他の土地より伝染病が流行りやすい場所だった。

 

京都に住む人々は

何度も何度も伝染病に襲われたが、

その対処法としては「神頼み」しかなかった。

 

そして神様にお願いごとをする時には

昔は生贄が必須だった。

 

祇園祭で登場する「稚児」

疫病を起こした神の怒りを鎮めるための生贄であった。

 

当時は祇園祭になると

「稚児」と任命された幼子が

何人も殺され祭りの生贄として捧げられた。

 

そして医療や科学技術が発展するにつれて

人々は「疫病は神が起こしているのではない」と知った。

 

そして疫病を封じ込める為に

生身の人間を生贄に捧げる事はしなくなり

祇園祭は今のような華やかな形式だけが残った。

 

現代ではお金をもらうどころか

多額の費用を払ってまで

「我が子を稚児に」という親が多い。

 

祇園祭が始まった当時は

むしろ多くの親が

「うちの子は稚児にしないでくれ」と願った。

 

つまり祇園祭を

華やかで平和的な儀式に昇華できたのは、

科学の発展のおかげである。

 

京都の祇園祭に参加する事は、

これまで知恵を積み重ねてきた人々の歴史と

現代の科学知識のありがたさに感謝する機会でもある。

 

こういう歴史を知ると、

自分は「血なまぐさい時代に生まれなくてよかった」

と何度も思う。

 

 

まとめ

祇園祭でお稚児さんを務めるには

かなりの費用がかかる。

 

その為、稚児役をするには

基本的にその子供の親が

裕福でなければ難しい。

 

それでも

「ぜひうちの子を稚児に」という親は多い。

 

ただ、祇園祭が始まった当初は

稚児になった子供は

神への生贄として殺されていた。

 

そういう血なまぐさい歴史の中で、

祇園祭は続いてきたのである。

 

祇園祭に参加する時は

ただ「お祭り楽しいな」と思うだけでなく、

犠牲になった人々に思いをはせるのも良い。

 

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