一昔前はお弁当のおかず目的だったのだが、最近の冷凍食品は種類の幅と味の品質が上がり、
普通の食事と変わらないくらい、いろんな種類があり、おいしくなっている。
しかし、マグロやサーモンなどの握りや、鯖寿司のような低い温度で食べる食べ物は、
冷凍できるイメージがない。
スーパーの冷凍食品売り場にも、お寿司は見たことがないので、さすがに難しい技術なのだろうか。
この記事では、鯖寿司をはじめとしたお寿司の冷凍について調べてみた。
鯖寿司は冷凍できる?
結論から言って、お寿司の冷凍は可能だ。
例えば、鯖寿司や巻き寿司+冷凍でショッピングサイトを覗くと、たくさんの商品が出てくる。
さすがに握り寿司は出てこないが、握り用のシャリだけは別途で売っているので、
ネタは生、シャリは冷凍という形での握り寿司はあるようだ。
そもそも、握り寿司のような生ものは、冷凍にしたところで味が落ちるのは間違いないし、
回転寿司を利用できるのと、スーパーなどでも買えるので、わざわざ冷凍のものを選ぶ必要がない。
ただ、買ってきた握り寿司が余った時に、捨ててしまうのがもったいないと感じることはあるはずで、
この場合には冷凍できればとても助かる。
お寿司冷凍のコツは、握り寿司の場合はネタとシャリは別々にすることが重要になる。
お寿司は基本的に冷めた料理なので、電子レンジで解凍すればネタの温度が上がりすぎて意味がない。
かといって常温で解凍すれば、シャリがパサパサになってまったく美味しくない。
そこで、シャリは電子レンジで解凍し、ネタは常温で自然解凍することで、
それぞれの味を落とさない方法がベターとなる。
実はお寿司の冷凍保存で問題になるのはお米の劣化で、
0℃~4℃ほどの温度が長時間続くとパサパサした食感に変化してしまうのだ。
なので、米は0℃~4℃ほどの温度を短時間にするため急速冷凍(解凍)することが注意点で、
冷凍するときは仕方ないが、解凍時はレンジの活用が不可欠だ。
鯖寿司も同じで、急速解凍するにはどうしても電子レンジの活用が必要なのだが、
お米とネタを一緒にすれば暖かい食事になってしまうので、風味は落ちてしまうだろう。
ただし、市販で売られている冷凍の鯖寿司は、特殊な食品冷凍方法を採用している可能性が高く、
風味や味を損ねずおいしく食べられる。
押し寿司や巻き寿司の冷凍保存!寿司冷凍保存について
押し寿司でも巻き寿司でも、冷凍保存はできるが、味については食材によるところが大きい。
というのも、水分の多い食材は解凍したときにどうしても余分な水が出てしまうため、
本来の味を損ねてしまうせいだ。
また、生魚は、いくらお酢が効いていても生臭さとは無関係とはいかず、
これも解凍したときに、お米に移ればとても食べられないという結果になるだろう。
なので、巻き寿司では、
玉子焼きやかまぼこなど水分の少ない食材を利用したものなら冷凍冷凍してもおいしく食べられるが、
海鮮巻きなどの瑞々しい種類では難しいことになる。
食べ物を粗末にしたくない気持ちから、お寿司も長期で保存できれば嬉しいが、
やはりお寿司は作りたてを頂くのがベスト。
どうしても勿体無いという場合でも、冷凍するよりはラップで包んで冷蔵庫に入れて、
明日には食べてしまう考えの方が正しいだろう。
お寿司は食べられる分を作る、買うというのが冷凍するかどうかよりも大事なポイントだ。
まとめ
お寿司の冷凍・解凍について調べてみた。
最近の市販の鯖寿司などは、CAS冷凍という特殊な技術を使っていて、
家庭で解凍しても常温のものと分からないくらいおいしい。
お寿司は握りだろうが押し寿司、巻き寿司だろうが鮮度が大切なので、
その日のうちに食べてしまうか、冷凍で売られているものを選ぶべきだ。
家庭で作ったお寿司を冷凍しても、食べられるだろうが味は間違いなく落ちる。